タイトル:夜回り先生 子育てで一番大切なこと
著者:水谷修 (著)
刊行: 2014/5/1
選定のきっかけ
お受験ブルーズさんのブログで子供向けのおすすめ本が紹介されている中で、親向けに紹介されていたのがこちらの本。
・・・だったと記憶しているのだけれど、当の記事が見つからない(汗)
もしかしたら違うところだったのかも。
本の内容と感想
水谷さんの見ている世界が全体的にエクストリームなので、ひとつひとつ紹介されている事例もやや極端。
またその一方で、書かれている内容は「まあ、そうだよね」と言う感じで、目新しいものがあるというよりは納得感や説得力があるという印象。
家庭では笑顔が大事、親子が一緒に過ごす時間が大事、日本の四季を大切にしましょう・・・など、理想を言えばそうだよね、と思うし、それが大切なのも理解はするけれど、全体的に「親の意識や行動を変えよう」という号令にとどまっていて、具体的な親のアクションには繋げづらいのではないかという印象。。。
何回か同じようなエピソードや言い回しが登場するのは、雑誌の連載をまとめた形の本だからのよう。
ざざっと読めばいいかな、という感じ。
その中でも、ここは自分にとって目新しかったな、ドキッとさせられた、覚えておきたい、という部分をメモしておく。
子どもは、優しい、素晴らしい大人に出会った数が多ければ多いほど、いろいろなものの見方を身につけ、自ら考え生きる力を培っていく。
→この論でいえば、親以外の大人にたくさん出会わせてあげた方がいいよね。そして私もそう思う。親子で閉じないほうがいい。
仏教に伝わる「無財の七施」の教え
「眼施」:優しい目で人を見る
「和顔施」:にこやかな顔で人と接する
「言施」:人と優しい言葉で接する
「身施」:自分の身体でできることで人に奉仕する
「心施」:人のために、いつも心を配る
「床座施」:人に席や場所を譲る
「房舎施」:人に自分の家やものを提供する
仏ですね。。。
なかなかすべてはできないけれど、せめて最初の3項目だけでもできたら変わりそう。
日本の親たちは子育てが下手
本当の良い親になるためには、絶え間ない学習と努力が必要
ドキッ。その通り。
子どもの前での喧嘩、悪口、陰口はNG
アメリカでは子どもの前で日々夫婦喧嘩をしたり悪口を言ったりすることは児童虐待。
愛し合っていると思っている二人が喧嘩する姿は子どもの心を深く傷つける。
確かにうちの親は一度も喧嘩している姿を見たことがない。
現代の子どもたちは、集中力がなく、一つのことを継続して取り組んだり考えたりする力がない
いくつかのことを同時に行う習慣から来ていると推察される
食事中の携帯、明日からやめましょう。
子どもと一緒にその日のニュースを語り合う時間を作る。
今の子はニュースを全然知らない、とのことだが、自分自身、ニュースに真剣に耳を傾け、社会情勢にアンテナを張るようになったのはつい最近のこと。
でも、もっと早くからそうであるべきだったと思う。
とはいえ我が家はテレビを殆ど見ないので、ニュースについて語り合うというのもどう取り入れるか悩みもの。
ことばは一度発したら責任が伴う
これは確かに、と思う。
子育てのシーンに限らず、人間関係全般に言えることだと思う。
特に今はSNSなどに軽い気持ちで言葉を載せてしまいがちだが、その端々に意識を向けることも少ないし、その影響を想像することもあまりしていない。
でもその言葉の先で誰かが傷ついていたり、回り回って自分を傷つけることになったりする可能性はあると思うし、
それはリアルの日常のコミュニケーションでも言えると思う。
自分自身、もう少し言葉を大切に扱っていかないといけないし、それを娘たちにも伝えていかないといけないなと気付かされた。