タイトル:敗者のゲーム
著者:チャールズ エリス (著), 鹿毛 雄二 (翻訳)
刊行:2015/1/1
選定のきっかけ
本の内容など
1. 資産運用でまず押さえるべきこと
テニスも戦争も「敗者のゲーム」
プロテニスの80%の得点が自分の攻撃によるもの。
アマチュアテニスの80%の得点が敵失によるもの。
戦争では他の条件が等しければ、戦略上のミスを最少にする側が勝つ
「平均への回帰」
平均値より大きく離れた値が出ても、やがてまた平均値が多く出る状態に戻る減少
投資のプロも市場に勝てない。
であれば、市場を忠実に反映し、市場に負けないインデックスファンドへの投資を考えるべき。
相場に振り回されずに長期運用を続けることが大切。
アクティブ運用は全体としてはマイナスになる「ネガティブ・ゲーム」。
売買だけ考えればプラスマイナスゼロだが、管理料や手数料がかかる。
資産運用の2つの性格
- 顧客である投資家のために最善を尽くす受託者責任
- 収益追求の事業としての側面
アクティブ運用は変化した
- ニューヨーク株式市場の取引は2000倍以上に。
1日の取引は約300万株から60億株に増加。世界中の主な株式市場でも同じことが起きている。 - 投資家の顔ぶれの変化
ニューヨーク証券取引所ではかつて、年間1,2回のみ取引を行う投資家が9割。
現在は機関投資家とコンピュータによる24時間売買が90%を占める。 - 高度なITを活用した売買の拡大。
- 株式市場で生計を立てる人は5,000人から100万人の増加。
・・・など他にも多数。
アクティブ運用において、長期間通用する投資哲学はない。
比較優位を確立したとて長期間それを持続することはできない。(すぐ真似される)
優れた投資家が守る投資の基本原則
- 投資の最大の課題は、株式・債券・不動産などへの長期的な資産配分の決定である。
- 長期的な資産配分の決定に際して考慮すべき点は、将来的に何にその資金を使うのか、いつ資金が必要になるか、決めたとおりに守り抜けるか。
- 資産を種類ごとに幅広く分散する。暴落は突然起きる。
- 決めたことを一貫して忍耐強く実行する。上昇相場は相場の最悪期に起こる。一喜一憂したときの損失は大きい。
インデックスファンド=投資のトッププロの投資判断を一つにまとめたもの
ウォーレン・バフェットも誰もがインデックス投資を酢べきだと主張している
機関投資家であれ個人であれ、手数料の安いインデックス運用で株の投資をすればよい評価を得られる。手数料やコストを差し引いた後でも、ほとんどの運用期間を上回る成果を上げられるだろう。
インデックス投資の強み
- 税金が安い
- 手数料が安い
- コストが安い
- 心の平安を得られる
✓投資の決定において無駄な時間と労力を避けられる。
✓相対的に高いリターンを得られる
2. 運用を少し論理的に見てみよう
投資家が避けるべきリスク
- むやみに頑張りすぎる
- リスクを回避しすぎる
- 投資信託に投資する場合、10年に一回以上入れ替える
- 過大な借り入れ
- 単純に楽観的 - 楽観的より客観的で現実的であること
- プライドが高い
- 感情的になる
分散投資でリスクを軽減する。
分散投資により、三種類のリスクのうちの二種類は回避・軽減が可能。
- 個別銘柄リスク
- 株式グループリスク
- 市場リスク
感想
途中で飽きちゃって、第三章は飛ばし飛ばしで読みました。
リスクの捉え方や社会情勢の変化など面白い部分も多かったけど、ある程度投資の方向性が決まっている自分にはそこまで必要ない内容だったかも。
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